原因

脊柱管狭窄症は、脊柱管（背骨の中にある神経の通り道）が狭くなり、神経が圧迫される病気です。

主に高齢者に多く見られる脊髄変性症といわれています。

原因としては・・・

1. 加齢に伴う骨や靭帯の変性・変形
2. 黄色靭帯の肥厚
3. 椎間板ヘルニア
4. 脊椎すべり症
5. 先天的に脊柱管が狭い場合などが考えられています。

症状

• 下肢の痛みやしびれがでる
• 間欠性跛行（歩行時に症状が悪化し、休息をすることで症状の改善がみられる）
• 腰痛（比較的軽度の事が多いです）
• 進行すると運動麻痺、感覚障害、膀胱直腸障害がみられることがあります

診断

• レントゲン検査：脊椎の変形や腰椎すべり症の確認をします。
• MRI検査：脊柱管の狭窄状態、神経圧迫、椎間板の状態を詳細に評価が可能です。
• CT検査：骨の微細構造の確認できます。

治療法（整形外科の場合）

薬物療法消炎鎮痛薬: 痛みを和らげるために使用される事があります（例: ロキソニン、ボルタレン）。

血流改善薬: 神経の血行を良くし、症状を軽減する効果があります（例: リマプロスト）。

神経障害性疼痛薬: 神経痛を抑える薬になります（例: プレガバリン、サインバルタ）。

筋弛緩薬: 筋肉の緊張を和らげる効果があります

ビタミンB12: 末梢神経の修復を促進させます

神経ブロック注射：局所麻酔薬やステロイド剤を神経周囲に注射し、痛みや炎症を軽減。硬膜外ブロックや仙骨ブロックが一般的です。

治療法（整骨院の場合）

物理療法

電気治療:ES5000という痛みの軽減や可動域の改善に効果の高い特殊な治療機器を用いて、痛みやしびれを軽減します

手技療法

骨盤矯正: 姿勢を改善することで腰部の痛みが出る筋肉の緊張を緩和させて脊柱管への負担を軽減します

筋肉のバランス調整: 脊柱周囲の筋肉機能を適切に調整し、不要な圧力を軽減します

鍼灸療法

緊張の起きている深部の筋肉に対して置鍼（１０分程度）することで痛みの改善を図ります

運動療法とセルフケア指導

インナーマッスル強化: 正しい姿勢を維持するための筋力トレーニング（特に腹筋）

ストレッチ指導: 効果的なストレッチ方法を教えます

生活習慣改善: 日常生活での動作改善や適切な体操を指導します