頭痛
頭痛とは、頭部の一部、または全体に出る痛みの総称です。
首や目の周りの痛みも頭痛に入ります。
分類
病気が原因でない頭痛(1次性頭痛)、病気が原因な頭痛(2次性頭痛)があります。
①1次性頭痛
・偏頭痛
・緊張性頭痛
・群発性頭痛
②2次性頭痛
・外傷性による頭痛(ムチウチなど)
・血管障害性頭痛(くも膜下出血)
・頭蓋内疾患による頭痛(脳腫瘍など)
・薬物使用過多による頭痛
・感染症による頭痛(髄膜炎など)
・高山病などによる頭痛
・目や鼻、耳などの障害による頭痛(副鼻腔炎など)
・精神疾患による頭痛
症状
①1次性頭痛
・偏頭痛とは、頭痛の前に目の前がギラギラするなどの前兆がある場合とない場合があります。
片側に起こることが多く、心拍動に伴って変動するズキンズキンとした痛みがあります。
階段を登る、歩くといった日常的な動作で頭痛がひどくなるのが特徴で、吐き気を伴ったり、光や音に過敏になったりすることがあります。
・緊張性頭痛とは、ストレスや緊張などの精神的な要因によって引き起こされることが多い。
一次性頭痛のなかで最も多くみられる頭痛です。
一般的には、頭の両側に鈍い痛みや圧迫感があり、数十分から数日持続します。
・群発性頭痛とは、男性に多く、年齢層は20~40代で多くみられます。
目のまわりやおでこ、目の後ろ、こめかみから耳の後ろにかけての激しい痛みがあります。
夜間や睡眠中に頭痛が起こることが多く、アルコールやヒスタミン、ニトログリセリンによって誘発されやすいといわれています。
②2次性頭痛
・むち打ちによる頭痛とは、後頭部を中心に頭が全体的に締め付けられるような痛みがあります。
・クモ膜下出血での頭痛とは、バットで殴られたような痛みと言われております。
叩かれたと思い、思わず後ろを振り向いて確認してしまうことがあるそうです。
また、脳動脈瘤の破裂によって起こるくも膜下出血は、予後が悪いことが知られています。
・脳腫瘍での頭痛とは、他の頭痛と見分けがつくような特徴はないとのことです。
癌を体内に持っている方やその既往がある方で、新たに頭痛が発症した場合には積極的に検査することが勧められています。
・薬物性の頭痛とは、慢性的な頭痛がある方が痛み止めなどを過剰に摂取することによって起こると言われております。
・髄膜炎による頭痛とは、38~39°以上の高熱とともに激しい頭痛があるといわれております。
この症状が出る前に風邪症状をしばしば認めることがあります。
・高山病による頭痛とは、ふらつき感、食欲不振、吐き気、脱力なども伴うことがあるといわれております。
二日酔いのような症状と感じる方が多いようです。
・副鼻腔炎による頭痛とは、眉間や頭の奥の方、目の奥に痛みが出たり、歯が痛くなったりもします。
また、頭重感があり、下を向くと痛みが増強します。
治療法
当院での治療では、緊張性頭痛やむち打ちによる頭痛が対象となります。
頭痛は何が原因で出ているか中々判断が付きづらいことが多いです。
まずは、脳神経外科などの病院に行ってから、当院に受診する方が良いかもしれません。
当院での治療法としましては、電気療法、手技療法、鍼灸治療をすることが多いです。