寝違え
朝起きたら突然首が痛くて動かせないなどの症状をまとめて「寝違え」と呼ばれています。
寝違えは医学的な病名ではなく正式には
「急性疼痛性頸部拘縮」
といいます。
【原因】
・筋肉の硬さがある状態での急な動きによる筋繊維の損傷
・睡眠中の不自然な姿勢により筋肉への血液の供給不足によるしこり
・筋肉疲労による痙攣
・椎間関節の関節包の炎症
などさまざまな原因が考えられます。
そのほかには
寝ている時の姿勢、睡眠時の環境(まくら、ベットの硬さ)なども原因と考えられています。
【症状】
初期は炎症が激しい為安静時にも痛みがあり、
上を向く動作(後屈)や後ろを振り向く動作(回旋)での痛みを感じます。
徐々に炎症が落ち着き安静時の痛みは減ってきますが筋肉の硬さが残ってしまうため
首の動きが出にくい状態になってしまい再度負傷してしまう可能性が高くなっていきます。
【もしかして別の病気の可能性も…】
首の痛みが出る症状には
「頸椎椎間板ヘルニア」 「感染症」 「腫瘍」
など重篤な病気の場合もあります。
いつもと違う首の激しい痛みや発熱がある、首を動かすと腕や指先にしびれるような症状がある場合は
専門医への受診をお勧めします。
【治療法】
初期は筋肉の過度の緊張や炎症が強く出ているので患部に
鍼灸治療
や周辺の筋肉に対して
手技療法
を行います。
【予防法】
寝違えの予防の為には・・・
・エアコンなどで筋肉の冷えから硬さが強くなり痛めるリスクが高くなるので
シャワーではなく湯船に浸かる事も大切です。
・水分不足でも起こることもあります。寝る前に経口補水液などでミネラルの摂取をしてください。
頻繁に寝違えが起きてしまう場合まくらなども影響がある可能性が高いので
自分に合った寝具の購入をお勧めします。