グローインペインとは?
- 正式名称は、「鼠径部痛症候群」といいます
- 股関節や足の付け根、鼠径部に痛みや不快感を引き起こすスポーツ障害です
- サッカー、ラグビー、アメフト、陸上競技などに多い障害です
- 症状
- ランニングやキック動作時に鼠径部に痛みが生じる
- 悪化すると日常生活(起き上がり、立ち上がり、階段昇降)でも痛みが出る
- 股関節の可動域が制限される
- 下腹部や大腿内側にまで痛みが放散することがある
- 原因
- 股関節への過度な負荷(キック動作やダッシュなど)
- 背骨や股関節周りの筋肉の硬さ(可動性の低下)
- 体幹(特に下腹部)の安定性低下
- 上半身-体幹-下半身の協調性低下
- スポーツ(サッカー、ラグビー、アメフト、陸上競技など)骨盤や鼠径部に負担がかかるのも原因
- 内転筋群、殿筋群、股関節周囲の筋肉、腸腰筋が原因
- 治療法
1疼痛緩和と筋緊張の除去
- 物理療法(ストレッチ、マッサージ)
- 鍼灸治療(足三里、陰陵泉、血海に鍼)
- 超音波治療
2運動療法
- 股関節周囲筋、体幹部筋力強化
- 股関節の可動域訓練
- バランス能力向上
- 柔軟性向上
- セルフストレッチ
1股関節後面のストレッチ(殿筋群)
- 床に座り、片足を曲げてくるぶしを反対側の膝の上に乗せる
- 背筋を伸ばしたまま40秒キープ
2股関節内側のストレッチ(内転筋群、股関節)
- 四つ這いになり、膝を大きく開く
- 腰を真っ直ぐにしてお尻を後ろに引く
- この姿勢で40秒キープ
3股割りストレッチ(内転筋群)
- つま先と膝を同じ方向に向け、腰を落とす
- 肩を前方に押し出し、膝の内側を押す
4伸脚ストレッチ(内転筋群)
- 片足を伸ばし、反対側の足を曲げる
- 伸ばした足の膝上や大腿部を軽く押しながら行う
- 予防トレーニング
1サイドプランク(体幹筋群)
- 横向きに寝て、肘で体を支えます。
- 腰を持ち上げ、体を一直線に保ちます。
- 30秒間キープし、左右で行います。
2ヒップローテーション(殿筋群)
- 両足を肩幅より広く開いて立ちます。
- 軽く膝を曲げ、上体を45度前傾させます。
- 両肘を外側に開きます。
- 骨盤と肩甲骨を左右交互に捻ります
3スクワット(内転筋群、腸腰筋)
- 両足を肩幅に開いて立ちます。
- 両腕は肩の高さでクロスさせます。
- お尻を後ろに突き出すイメージで腰を深く落とします。
- 太腿が床と平行になったら、元の姿勢に戻ります。