膝の痛みについて

膝の痛みといっても場所、症状、原因は様々です。
大きく分けると、外傷性(ケガ)、スポーツ障害病的疾患、などがあげられます。
今回は比較的身近なスポーツ障害についてご紹介していきたいと思います。

◇スポーツ障害

・ラーセン病
10代前半の男子に多く、バスケットボール、バレーボール、サッカーなど膝の曲げ伸ばしやジャンプをする競技に多くみられます。
オーバーユース(使い過ぎ)、下肢筋肉の柔軟性低下などにより引き起こされます。
膝蓋骨下端部の圧痛(押すと痛む)、運動痛、腫れなどの症状がみられます。

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・大腿四頭筋付着部炎、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
小・中学生(10~13歳)の小児に多く、バレーボール、バスケットボール、サッカーなどのジャンプや膝の屈伸運動が多い競技に多くみられます。
大腿四頭筋の緊張、下肢筋肉の柔軟性低下、反張膝などが原因として考えられます。
ジャンプ、屈伸運動、走りだし、圧痛(押すと痛む)などの症状がみられます。


・オスグッド病
小・中学生男子に多く、バレーボール、バスケットボール、サッカー、野球、陸上など膝の曲げ伸ばしやジャンプをする競技に多くみられます。
大腿四頭筋が成長きっていない骨(脛骨粗面)を引っ張りすぎることで、炎症を起こしたり成長軟骨の剥離を起こしてしまいます。
脛骨粗面(お皿の下の骨)の腫れ、圧痛(押すと痛い)運動時の痛みなどの症状がみられます。


・腸脛靭帯炎(ランナー膝)
陸上、自転車、サッカーなどスプリント系のスポーツに多くみられます。
オーバーユース(使い過ぎ)により腸脛靭帯が大腿外側上顆の骨隆起と摩擦を繰り返し、局所的な炎症を起こします。
ランニング時やランニング後に膝の外側での痛みがみられます。


・鵞足炎
バスケットボール、バレーボール、サッカー、陸上などジャンプや屈伸運動が多い競技に多く見られます。
過度な運動、筋肉の柔軟性不足などによって膝の内側の腱付着部で摩擦が起こり炎症が起こってしまいます。
膝の内側から5センチほど下にある鵞足部に圧痛(押すと痛む)、運動時や運動後に膝の内側が痛むなどの症状がみられます。



・膝棚障害(滑膜ひだ障害)
バレーボール、バスケットボール、サッカー、野球など膝の曲げ伸ばしの多い競技に多くみられます。
正常な日本人の約50%に「関節ひだ」と呼ばれる膜が膝関節の内側に存在します。この滑膜ひだは滑液と呼ばれる潤滑油を作る役割を担っています。
この「たな」が大きな人は膝蓋骨と大腿骨の間で挟まりやすく炎症を起こします。
膝の内側の圧痛(押すと痛む)、膝の過伸展時に内側が痛む、膝の屈伸時にクリック音(ポキポキ音)などの症状がみられます。


・膝蓋下脂肪体炎
サッカー、バスケットボール、ラグビーなどコンタクトスポーツでかつ膝の曲げ伸ばしの多い競技に多くみられます。
歩きすぎ、スポーツによる過度な負荷、体重増加、反張膝などが原因として考えられます。
膝の屈伸動作、特に膝を曲げる動作よりも伸ばす動作の方が痛みを生じやすいです。

膝蓋下脂肪体炎(フォッファー病)-膝のお皿の下の腫れや痛み | 藤田鍼灸整骨院藤田鍼灸整骨院