痛みのメカニズム

◇そもそも痛みとは?

どんな人でも何かしら身体に異常が生じれば「痛み」を感じます。
痛みが起こることで、危険を察知したり自身の身体を守ることができます。

人によって痛みの感じ方に違いがあり、痛みに強い人、痛みに弱い人と個々によって差がありますが、これは「閾値」といって痛みを感じるラインが人によって異なるためです。

◇痛みの種類

侵害受容性疼痛→怪我などからくる痛み

神経障害性疼痛→神経自体への障害を受けて出る痛み

心因性疼痛→脳自体で感じている痛み

◇痛みが起きる仕組み

侵害受容性疼痛
怪我をすると細胞組織から『プロスタグランジン』という成分が作られます。このプロスタグランジンの作用により「痛み、熱、腫れ」などの症状が引き起こされます。また、組織を損傷した際に血液から遊離された『ブラジキニン』によって知覚神経が過敏になってしまう為、痛みを増強させてしまいます。
例とすると「切り傷」「火傷」「骨折」「打撲」「関節リウマチ」などが該当します。

神経障害性疼痛
痛みのメカニズムは「侵害受容性疼痛」と同様ですが、神経自体に損傷が起きて炎症が起こるため、痛みの度合いが強くなります。
例とすると「帯状疱疹」「三叉神経痛」「坐骨神経痛」「糖尿病神経障害」などが該当します。

心因性疼痛
昨今では「痛覚変調性疼痛」とも呼ばれ、主に「自律神経」「内分泌系」「免疫系」の不調により痛みを引き起こします。
仕事や日常生活でのストレスが蓄積することにより身体に痛みが生じます。痛みの主な原因、何かをすると痛いなどという一貫性がなく、
ロキソニンなどの痛み止めの効果があまりみられない傾向があります。
首肩、背中、腰、膝、腹部などあらゆる部位に痛みを引き起こします。