変形性膝関節症(膝OA)

膝の痛みの代名詞といっても過言ではない「変形性膝関節症」
一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は変形性膝関節症についてご紹介していきたいと思います。

◇なぜ起こるのか?

膝の変形の原因として、一次性のものと二次性のものに分けられます。
一次性とは、明らかな原因がないもの(肥満、筋力の低下、加齢など)が要因となります
二次性とは、骨折やスポーツ外傷(半月板や靭帯の損傷など)、感染症の後遺症などが要因となります。
一般的に中年以降の女性に多くみられ、膝の内側に痛みが現れる事が多いです。

◇どんな症状?

初期症状では、動き出しの際の膝の違和感、こわばり、鈍い痛みなどがありますが、炎症が起こすことで強い痛みがでることもあります。
進行してくると、外見上での変形がみられ、慢性的に痛みに悩まされ、階段の昇降時、正座や立ち上がりなどの膝の曲げ伸ばしをする動作に支障がでます。
さらに進行すると日常動作での立ちしゃがみや歩行が困難となり膝の動きが著しく制限されます。

◇変形した膝に対する治療

①観血的治療(手術)の適用
・保存的治療を約3~6カ月継続しても症状が改善されない場合
・重度のADL(日常生活に必要な動作)障害がある場合
・レントゲンで関節の隙間が50~70%狭くなっていて、骨棘(骨がトゲ状に変形)がみられる場合

②保存的治療
・薬物療法
ヒアルロン酸注射、非ステロイド性抗炎症薬
・運動療法
筋肉トレーニング、ストレッチ
・物理療法
電気治療、鍼灸
・装具装着
足底版、サポーター