梨状筋症候群
病態
梨状筋とは「仙骨」と大腿骨の付け根の「大転子」をつなぐ筋肉で、主に股関節の外旋運動を行います。
梨状筋症候群は、坐骨神経が梨状筋の前面を通過する場所(トリガーポイント)から、しびれや痛みやしびれが出る疾患で、様々な坐骨神経圧迫症状がみられます。
原因は様々で、長時間の座位、運動不足、過度な運動、腰や臀部への外傷などがあげられます。
症状
・臀部から足にかけての慢性的に持続する痛みやしびれ
・長時間の座位、自転車をこぐなどで痛みが強くなる
・梨状筋部の圧痛(押すと痛む)
・進行すると、足首や足の指の背屈が出来なくなる
・筋肉の萎縮
治療
保存療法で症状が軽快する場合が多いです。
【保存療法】
・日常生活動作、姿勢の見直し負荷を減らす
・ストレッチ
・揉みほぐし
・姿勢矯正
・非ステロイド消炎鎮痛薬、抗炎症薬、筋弛緩薬など